【訪問リハビリ】理学療法士が初回訪問で時間をかけて見ていること

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家屋調査

こんにちは、訪問リハビリをしている理学療法士のビビです。
前職が、不動産・建築の会社で営業マンとして働いていたので、宅建士でもあります。

このブログでは、訪問リハビリスタッフが、初回訪問のときに行っていることをご紹介します。

訪問リハビリをしたことがない理学療法士・作業療法士は、初めて訪問したときに、「すること」がわかります。
「すること」がわかるので、初回訪問で緊張が少なくなります。

このブログを書いた人

ビビ
ビビ

理学療法士、宅建士、訪問リハビリ8年、病院5年、不動産業10年
不動産業営業からPTに転職し、訪問リハ&住宅改修情報を発信中

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コンテンツ例

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自宅に到着

訪問して、最初にすることは、利用者さんに会うではありません。
自宅前に着いた時から、訪問は始まっているといっても過言ではありません。
家に入るまでに見ておくべきポイントをご紹介します。

  • 家の前の道路 広さ 交通量 傾斜 凸凹道
  • 家の外まわり 片付け 門の開け方 階段 手すり 玄関までの通路
  • 利用者さんが車に乗る場所の確認
    外出の時に、どこで車に乗車するのかを確認して、そこまでの移動経路や移動方法を把握するため

ピンポーンの前に

インターホンを押す前に、身だしなみの再チェックをします。
服装のチェックです。コート類の上着は脱ぎます。
靴は、かかとは踏まないで、しっかり履いてください。
(リハビリ職は靴のかかと踏んでいる人が多い)

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挨拶

利用者さんにしっかりと挨拶をします。
玄関で挨拶をしていても、部屋に入って改めて挨拶を行います。
目を見て、はっきりと自己紹介をします。

ビビ
ビビ

〇〇病院から来ました、訪問リハビリ担当のビビです。よろしくおねがいします。

この挨拶に対して、このようなポイントがあります。

  • 視線が合っているか
  • 聞こえているか
  • 挨拶を返すかどうか

視線が合わない時には、視力の問題もありますが、訪問リハビリを好意的に受けれ入れていない場合があります。
聞こえていない場合は、どのくらいの声量で聞こえるか確認します。
挨拶を返さない場合は、原因を探しながら、その後の話をします。

話しを聞きながら様子を見る

挨拶をして、体調の事と生活の様子を聞き取ります。

  • 現在の身体の調子
  • 病院退院から今日までの生活の様子
  • やりたいこと・出来るようになりたいこと
  • リハサマリー情報の中でも、詳しく知りたいことを質問

退院後の身体の体調は、睡眠時間、寝不足感、食事量、倦怠感、排便状況などをお聞きします。
便秘になっている人もいます。
自宅であっても、病院から自宅への環境の変化が、身体状況に変化を与えることに注意をしています。

精神状態もネガティブな利用者さんもいます。
「退院したくなかった利用者さん」や「病気によって悲観的になっている利用者さん」もいます。

視線が下を向きがちであったり、声量が小さかったり、ぐったりとしんどそうにしているなど、言語化していないところまで注意をして観察しています。

●私は、初回の挨拶の時は、特に色々お聞きしたいので、テレビがついているときは、
「テレビを消してもよろしいでしょうか?」と、
お伺いをして、テレビを消すようにしています。

身の回りの物

身の回りの物品を確認します。
スマホ、テレビのリモコン、編み物、壁に飾っている絵、カレンダーなどを見ています。

使用頻度の高いものは、必ず手元にあります。
退院の時に渡された、リハビリ自主練習のプリントがベッドサイドにある場合は、本人のリハビリに対するヤル気を感じます。

  • 手元に置いていつも使っているもの
  • 服装や整容を行っているかどうか
  • 床や足元の配線や物品

ベッド回りに電動ベッドの配線が伸びているときは、足を引っかけないように通らない場所に配線を通します。

家族さんとお話

利用者さん本人の話だけでなく、家族さんからも生活の様子をお聞きします。
本人さんは「大丈夫、一人で出来ます」って言っても、家族さんからが「手伝っています」と言われることも多々あります。
家族として、「大変に感じている介護」や「一人で出来るようになってほしい事」や「教えてほしい事」など聞き取りをします。

家族さんの中には、リハビリの邪魔をしてはいけないと、話されない方もいます。
リハビリ側から、積極的に聞き取りをします。

部屋

利用者さんと挨拶して、リハビリの目標をお聞きして、身の回りの様子がわかったら、ご自宅の中を様子を見せていただきます。
寝室、トイレ、洗面、リビング、玄関など生活上使用する部屋を見せていただきます。

寝室の確認するところ

トイレの確認するところ

初回訪問ですること

訪問リハビリで、初回訪問で必ずすることは、次回の訪問リハビリまで安全に暮らすことができるように調整や提案や説明を行うことです。

ここが一番難しく、重要なことです。

重要
  • 歩行補助具が必要な場合はすぐに手配
  • 手すりが必要な場所と福祉用具の選定
  • 転倒の危険がある場所の説明
  • キャスター付きの椅子など危険を感じる事への説明
  • 体調不良の場合の対処法

危険を感じるポイントは、対応を検討します。

  • 使用禁止
  • 次回の訪問リハビリまでは使用禁止
  • 注意して使用する
  • 家族さんと一緒のときに使用する

出来るだけ、使用禁止にならないように、使用できる方法を検討します。
手順を間違えなければ使用できる場合などに、次回の訪問リハビリまでは使用禁止と説明することがあります。

確認と説明

全体を通して、気になった点や、お聞きした内容を利用者さんと家族さんに確認します。

安全な生活を送っていただけるように、家族さんにも介助方法の説明をします。
見守りしてください」「横についていてください」は、家族さんも生活があるので無理なことがあります。

例)食事で確認していること
  • どこで食事をしている?
  • どのような食事?
  • 食べこぼしあるか?
  • 食べこぼしが多くエプロン必要か?
  • むせないか?
  • 食べ残しあるか?
  • 食事量は以前と比べ多いか少ないか?
  • テレビを見ながらたべているか?
  • おやつなどの間食しているか?
  • 薬は飲んでいるか?
  • 薬の袋は開けられるか?
  • 薬の飲み残しないか?

最後に

訪問リハビリの連絡などを説明します。

  • 訪問リハビリから利用者さんへの連絡方法・連絡先
  • ★利用者さんから訪問リハビリへの連絡方法の説明
  • ★訪問リハビリの時間や曜日の確認
  • お支払方法の説明
  • ★次回の訪問日と時間の確認

★の項目は、訪問前に書面を作って、初回にお渡ししています。
簡単な案内分を作って、お渡ししています。

まとめ

今回は、理学療法士が初回の訪問リハビリで、時間かけて行っていることを説明しました。

  • 家の周りの状況
  • 利用者さんの状態と身の回り様子
  • 家族さんへの説明
  • 家の中の安全性を確認する

たくさんの事の「することがあります」
さらに、初回はケアマネさんの同席もあったりすると、時間があっという間です。

初回の訪問では、最低限の事しかできないと思っていた方がよいくらいです。
限られた時間の中で、精一杯がんばっていきましょう。

このブログを読んだ方の一助になれば幸いです。


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